ツルなしインゲンの育て方|定植から収穫までの完全スケジュール

家庭菜園で人気のあるツルなしインゲンは、省スペースで育てやすく、比較的短期間で収穫できる優秀な野菜です。

この記事では、定植から収穫までの育て方を、自然農的な視点も交えながら丁寧に解説します。

定植から1〜2週間:まずは活着と根の定着を待つ(5月中旬〜下旬)

写真掲載アドバイス:ツルなしインゲンの若い苗を畝に定植して数日経過した様子(敷き草があるとより自然農らしい)

ツルなしインゲンを定植してから最初の1〜2週間は、根がしっかり張るのを見守る時期です。

無理に肥料を与えるより、環境に慣れるまでのサポートに徹しましょう。乾燥防止や強い日差しからの保護として、株元に敷き草をしておくのもおすすめです。

葉の色が薄い、元気がないように見える場合は、米ぬか液肥などのごく薄めた自然由来の液肥を一度与えてみてもよいでしょう。

2〜3週間目:本葉が増えてきたら、最初の追肥タイミング(6月初旬)

写真掲載アドバイス:本葉が5〜6枚ほどになり、茎がしっかりしてきたインゲンの姿

この頃になると、インゲンの茎が立ち上がり、葉も大きくなってきます。本葉が5〜6枚になる頃が、最初の追肥タイミングの目安です。元肥を入れていない場合や土が痩せていると感じたら、米ぬかやボカシ肥を株から少し離した場所に少量まいて、軽く土と混ぜましょう。

自然農的には肥料を最小限に抑えたいところですが、インゲンは意外と肥料好きな作物でもあります。元気がないときは、植物の様子を見ながら微量ずつ調整していくのがポイントです。

3〜5週間目:花が咲いたら、しっかり水と栄養を

写真掲載アドバイス:インゲンの白い花や、小さなサヤがつき始めた瞬間の接写

花が咲き始めたら、収穫まであと少し。花の時期は水と栄養を特に欲しがるタイミングです。乾燥が続く場合は、朝か夕方にたっぷり水を与えましょう。

この時期に2回目の追肥もおすすめです。ボカシ肥などを再び少量与えるか、不安な場合は液肥で補助すると安心です。株元の周囲には草を寄せて、乾燥防止と微生物の活動促進を図ると、土の状態もよく保たれます。

5〜7週間目:さやが実ったら早めに収穫を開始

写真掲載アドバイス:ちょうど収穫適期を迎えたインゲンのさやのアップ(鮮やかな緑色でふっくらしている)

開花から10日ほどで、いよいよさやがふくらんできます。若いうちに収穫した方が柔らかく、株の消耗も抑えられるので、早め早めの収穫を心がけましょう。

また、収穫を続けることで、次の花が付きやすくなり、結果的に収量もアップします。2〜3日に1回は様子を見て、収穫のリズムをつかんでいきましょう。

7週間以降:株の終盤、土づくりへの切り替えを意識

写真掲載アドバイス:収穫が一段落し、葉が黄色くなってきたインゲン株と周囲の草

収穫が続くうちに、だんだん株が疲れてきます。葉の色が薄くなったり、花が減ってきたら、株の撤収時期が近いサインです。

撤収後は、土を休ませるために、そのまま根を残して草マルチで覆っておくのも自然農的な選択です。次の作物まで時間がある場合は、緑肥をまくのもよいでしょう。


まとめ:ツルなしインゲンは手軽だけど奥深い

ツルなしインゲンは、短期間で育てられるうえに、家庭菜園での失敗も少ない野菜ですが、生育の各段階での観察と、ほんの少しの工夫が収量と味に大きく影響します。

自然農的に言えば、植物の力を信じつつ、必要なタイミングに必要なサポートをするだけでも、インゲンはしっかり応えてくれます。水や肥料の与えすぎに注意しながら、季節の巡りと共に育てる感覚を大切にしてみてください。

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