春に植え付けたじゃがいもが順調に育ち、花を咲かせている姿を見ると、収穫が待ち遠しいですね。今回は、家庭菜園でのじゃがいもの収穫時期の見極め方と、美味しく収穫するためのコツをご紹介します。特に、6月下旬から7月初旬にかけての収穫を目指す方必見です。
じゃがいもの収穫時期はいつ?植え付けから約100日後が目安
じゃがいもは、一般的に植え付けから90日〜120日程度で収穫期を迎えます。例えば、3月上旬に植え付けた場合、90日後で6月上旬、120日後で7月上旬が収穫時期の目安となります。
皆さんの畑でも、5月16日頃にはじゃがいもが花を咲かせ始めている様子が見られましたね。この状況から、今年のじゃがいもの収穫は6月下旬から7月中旬頃になる見込みです。特に広島の気候では、この時期が収穫適期となるでしょう。
じゃがいも収穫のサインを見極める3つのポイント
じゃがいもの収穫は、地上部の様子をよく観察することが重要です。
ポイント① 茎葉の黄変と倒伏
じゃがいもの地上部(茎や葉)が青々とした状態から徐々に黄色く変色し、全体的に倒れ始めたら、収穫のサインです。これは、葉で光合成された養分が地中のイモへと十分に蓄えられたことを示しています。株全体の7〜8割が枯れてきた頃が目安となります。
ポイント② 試し掘りでイモの状態を確認
地上部のサインが見え始めたら、数株試し掘りをしてみましょう。
- イモの大きさ: 植え付けた品種の標準的な大きさに育っているか確認します。
- 皮の固さ: 指で皮を軽くこすってみて、簡単にむけないようであれば収穫適期です。もし皮がむけるようなら、まだ十分に熟していないため、もう少し土の中で育てる必要があります。
ポイント③ 梅雨明けのタイミングを狙う
じゃがいもは、収穫後の乾燥が非常に重要です。土が湿った状態で収穫すると、イモが傷つきやすくなったり、貯蔵中に腐敗しやすくなったりします。広島では7月上旬頃に梅雨入りしている可能性が高いので、梅雨の合間の晴れた日が数日続いた後や、梅雨明け後の土が十分に乾いたタイミングを狙って収穫するのが理想的です。
じゃがいもを美味しく収穫するための管理と注意点
適切な水やりと草マルチの活用
地上部が枯れ始めるまでは、土の乾燥に注意し、必要に応じて水を与えてください。特に月に1〜2回の訪問で管理されている場合は、訪問時に土の湿り具合を深く確認し、乾いていればたっぷりと水を与えましょう。水やり後は、厚めの草マルチを施すことで、水分の蒸発を防ぎ、土壌の乾燥を抑制できます。これは、不耕起栽培を目指す畑でも非常に重要なポイントです。
土寄せで緑化を防ぐ
イモが肥大する過程で、地表近くに出てきて日光に当たると緑化し、ソラニンという有害物質が発生する可能性があります。これを防ぐために、定期的に土寄せを行い、イモが土に覆われている状態を保ちましょう。
葉の縮れと病害虫の確認
じゃがいもの葉が少し縮れているように感じる場合は、水不足や肥料の過不足、急激な環境変化、あるいは病害虫の初期症状などが考えられます。まずは土の乾燥具合を確認し、必要であれば水を与え、葉の裏などに小さな虫が付いていないかよく観察してみてください。
まとめ
3月上旬に植え付けたじゃがいもは、6月下旬から7月中旬頃が収穫の目安です。特に梅雨明けの晴天時を狙い、地上部の枯れ具合とイモの試し掘りで最適なタイミングを見極めましょう。適切な水管理と土寄せ、そして草マルチの活用が、美味しいじゃがいもを収穫するための鍵となります。
今年のじゃがいもの収穫が楽しみですね!
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