5月16日、畑に行ってまず目に入ったのが、1本のナスの異変でした。
葉が明らかにしおれており、見るからに元気がありません。
すぐ隣の畝のナスは変わらず元気。葉の色も濃い緑を保ち、萎れの様子はまったくなし。同じ日に植えたナスで、片方だけ明確に萎れているという状況に、何か原因があるはずだと感じました。
※写真掲載アドバイス:萎れたナスと元気なナスの比較写真、葉のアップなど
原因を探る観察ポイント:葉・茎・土をチェック
まず、目に見える異常があるかを確認しました。
- 葉の色は黄色くなっておらず、まだ緑色を保っている
- 茎の地際や根元に黒ずみや腐敗の兆候なし
- 根を軽く引っ張っても、グラグラすることなくしっかり活着している
いわゆる根腐れや病害の兆候はなし。
そこで、**最終的に疑ったのは「乾燥」**です。
指を土に差してみる――思ったより乾いていた
念のため、株元の土に指を入れて確認。第二関節まで差し込んでも、まったく湿り気を感じない状態でした。
前回の水やりから中4日ほど空いており、晴天が続いていたとはいえ、表面には乾燥の気配がそこまでなかったため油断していました。
結果、内部の土がしっかり乾ききっていたというわけです。
※写真掲載アドバイス:土に指を差して乾き具合を確認している様子、表面と中の違いなど
隣の畝は無事だった理由とは?
近くの畝に植えた別のナスは、まったく萎れた様子がなく健康そのもの。
この違いはなんだろう?と思い、改めて周囲を観察すると、
- 畝の高さがわずかに違っていた(今回萎れた方が高畝)
- マルチや草敷きの密度がやや薄かった
- 畝が風上側にあり、乾燥しやすい位置だった
こういったちょっとした環境差で、水分の蒸散量が変わってしまうことを改めて実感しました。
対応:たっぷり水やりとマルチの見直し
萎れていた株には、その日の夕方にたっぷりと水を与え、翌朝には大きく回復しました。
併せて、
- 株元への草マルチの追加
- 畝全体の風よけになる草束の設置
- 今後の水やり間隔の見直し(中2〜3日を基本に)
などを実施。水切れによる一過性の萎れだったと考えています。
今回の学びと、今後の管理メモ
ナスは水をとても欲しがる作物。特に定植後1か月前後のこの時期は、根が広がりきっておらず、地中の水分に大きく影響されると痛感しました。
今回の記録から得た学び:
- 萎れたらすぐ水やりではなく、「まず観察と確認」
- 指で土に触れるのはやはり基本
- 畝ごとの風・日照・保水の違いを意識する
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