家庭菜園で育てる赤紫蘇の栽培スケジュール|種まきから収穫・採種までやさしく解説
赤紫蘇は香り高く、梅干しやジュース、薬味として親しまれる人気のハーブです。
家庭菜園でも比較的育てやすく、種まきから収穫、採種までのスケジュールを知ることで安定した栽培が可能になります。
自然農的な手法も取り入れつつ、やさしく解説します。
種まき(4月下旬〜5月中旬)
写真のアドバイス:赤紫蘇の小さな芽が土から顔を出している様子
赤紫蘇の発芽適温は20〜30℃。霜の心配がなくなった4月下旬から5月中旬頃に種をまくのが理想的です。赤紫蘇の種は硬いので、事前に一晩水に浸けておくと発芽がよくなります。
直播で育てるのが一般的ですが、ポット育苗も可能です。2〜3粒ずつ点まきして間引きながら1本立ちにします。
ワンポイント:苗を購入する場合は、葉色が鮮やかで徒長していない健康な苗を選び、定植は5月中旬以降に行いましょう。
育苗・間引き(5月初旬〜5月下旬)
写真のアドバイス:間引き後にすっきりした苗の列
発芽後、本葉が3〜4枚出る頃に間引きして1本立ちにします。間引き苗は無駄にせず、若葉を食用にしても美味しいです。
育苗期間中は風通しと日当たりをしっかり確保し、過湿にならないよう注意しましょう。自然農的には周囲の草を活用しつつ育てることも可能です。
定植(5月中旬〜6月上旬)
写真のアドバイス:不耕起の畝に赤紫蘇の苗を定植している場面
本葉4〜6枚で定植。株間は30cm程度を目安にします。不耕起栽培の場合は、周囲の雑草を軽く押し倒して苗を植える方法が効果的です。敷き草としても雑草を活用し、乾燥や雑草の抑制に役立てましょう。
根を傷めないように丁寧に移植することが、生育の安定につながります。
株の管理(6月〜9月)
写真のアドバイス:赤紫蘇の株が茂り、摘芯や花芽摘みをしている様子
定植後3週間ほどで脇芽が伸びてきます。摘芯をして株を充実させると、葉が柔らかく香りも良くなります。花芽がつくと葉が固くなるため、見つけたら早めに摘み取りましょう。
肥料は控えめで十分。自然農的には敷き草や堆肥を株元に少し足して管理します。
収穫(6月中旬〜9月下旬)
写真のアドバイス:収穫中の赤紫蘇の葉や、手に持った葉のアップ
草丈30〜40cmを目安に、必要な分だけ葉を摘み取りながら収穫します。脇芽からも葉が伸びてくるため、摘みながら長期間楽しめます。
収穫し過ぎず、株の勢いを維持することが大切です。
タネ採り・保存(9月下旬〜10月)
写真のアドバイス:枯れ始めた赤紫蘇の花穂と採種作業の様子
タネ採りは1〜2株だけ花を咲かせて実を熟させます。黒く乾燥した鞘から種を取り出し、風通しの良い冷暗所で保管しましょう。自家採種で翌年の種代が節約できます。
まとめ
赤紫蘇は初心者でも育てやすく、自然農的な管理にも適したハーブです。種まきから苗育て、定植、収穫、採種までのスケジュールを押さえて、家庭菜園で香り豊かな赤紫蘇を楽しんでみましょう。
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