そら豆の収穫時期は「鞘が下がってきたら」というのが一つの目安になりますが、それだけでは早すぎたり遅すぎたりすることもあります。特に家庭菜園では、品種や気候、生育状況によっても違いが出やすく、収穫のタイミングに迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「鞘が下がってから」さらに見ておきたい判断材料を詳しくご紹介します。
鞘が下がってからチェックすべきポイントとは
(写真アドバイス:下向きに垂れ下がった鞘の全体写真)
まず注目したいのは、鞘の色の変化です。鮮やかな緑色から、やや黒ずんだ緑色に変わってきたら、収穫の合図が近づいている証拠です。品種によっては、鞘に褐色の斑点が出る場合もあります。
次に大切なのが鞘の膨らみと手触りです。触ったときに豆の形がしっかり分かり、弾力がありつつも柔らかすぎない状態がベスト。ペタンコで膨らみが感じられなければ早すぎますし、ブヨブヨしているようなら過熟の可能性があります。
また、鞘の向きも目安になります。重みで自然と下を向いていれば、豆がしっかり育っている証です。ただし、すべての鞘が一斉に下を向くわけではないため、個々の鞘の状態をしっかり観察しましょう。
実際に試し採りして判断しよう
(写真アドバイス:収穫して開いた鞘と中の豆を並べた写真)
収穫の判断に迷ったときは、数本の鞘を試しに収穫して、中を確認するのが一番確実です。中の豆が好みの大きさになっていて、皮もまだやわらかい状態であれば、まさに今が収穫のタイミング。
早すぎると味に深みが出にくく、遅すぎると風味が落ちたり、豆が硬くなってしまうため、ベストな状態を自分の目と手で見極めることが大切です。
開花からの日数も目安になるが…
(写真アドバイス:花が終わった直後の若い鞘の様子)
一般的に、そら豆は開花後50〜60日で収穫期に入ると言われています。ただし、気温や栽培環境、品種によってズレがあるため、日数はあくまで目安程度と考えて、鞘の状態を優先して観察しましょう。
収穫時の注意点と美味しく食べるための工夫
(写真アドバイス:ハサミで鞘を丁寧に切っている様子)
収穫は、株の下の方の若い鞘から順に行うのがポイントです。そら豆は下から順に成熟していくため、株全体を一気に収穫するのではなく、熟した鞘から順に摘み取ると、長く収穫を楽しむことができます。
収穫の際は、ハサミを使って丁寧に切り取るようにしましょう。無理に引っ張ると、他の鞘や茎を傷つけてしまうことがあります。
また、収穫が遅れると、豆が硬くなったり、えぐみが出たりするため、収穫適期を逃さないように注意しましょう。
まとめ:鞘の変化をよく見て、ちょうどよいタイミングで収穫を!
そら豆の収穫タイミングは、鞘が下がるというサインに加え、
- 鞘の色の変化
- 豆の膨らみと手触り
- 試し採りでの確認
などを総合的に判断することが大切です。
一度タイミングを覚えてしまえば、毎年の収穫がより楽しく、美味しくなります。ぜひ、そら豆のサインを見逃さず、美味しい瞬間を見極めてみてください。
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