トウモロコシの生育後半に入るこの時期、実の肥大と甘味の決め手となるのが2回目の追肥です。最初の追肥である4〜5葉期に続き、実がつく前のこのタイミングを逃さず、適切な養分を与えることで、充実した穂を育てることができます。
追肥の適期は雄穂が出た頃|目安となる草丈は50〜60cm
2回目の追肥のタイミングは「雄穂が伸び始めた頃」が目安です。この時点で草丈はおおよそ50〜60cmになっていることが多く、追肥には最適なタイミングです。
施肥のポイントは以下の通りです:
- 鶏糞を使用する場合:1株につき、畝の肩口と株間にそれぞれ10ccずつ。
- 深さは約10cm程度。株元から少し離れた場所に施肥し、根に直接触れないように注意します。
追肥と同時に行うべき「土寄せ」作業
追肥とセットで実施すべき作業が「土寄せ」です。トウモロコシは草丈が高くなるぶん、風や雨で倒伏しやすいため、追肥のタイミングで株元にしっかりと土を寄せておくことで安定感が増します。
また、土寄せには根の発育を促す効果もあるため、追肥とあわせて行うことでより高い効果が期待できます。
追肥後に意識したい管理ポイント
追肥の後は、以下の点に注意して管理を進めましょう。
- 潅水(かんすい):乾燥が続くようであれば、肥料成分が根に吸収されるようしっかりと水を与えます。特に実が肥大するこの時期の乾燥は避けたいところです。
- 草取り:雑草が生えていると肥料分を競合してしまうため、追肥後は畝周りの雑草も丁寧に除去します。
雌花が出たら受粉と防獣対策も忘れずに
雄花が咲いてから約1週間後、雌花のヒゲが出てきます。この時期が受粉の最適期です。受粉がうまくいかないと実が入らないため、天候や虫の動きに注意しましょう。
また、この頃からハクビシンやタヌキによる食害も増える時期。防獣ネットや支柱、不織布を準備して畝を保護するようにしてください。
まとめ|追肥・土寄せ・水管理でおいしいトウモロコシを育てよう
2回目の追肥はトウモロコシの収穫品質を左右する大切なタイミングです。雄穂が出始めたら、忘れず追肥と土寄せを行いましょう。その後の潅水や受粉、防獣対策も含めてしっかり管理し、大きく甘いトウモロコシを目指しましょう。
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