【6月のナス栽培】最初の追肥タイミングと方法|有機肥料で元気な株に育てるコツ

ナスは「肥料食い」と言われるほど多くの栄養を必要とする野菜です。

とくに育ち盛りの6月は、追肥のタイミングと方法をしっかり見極めることで、株の草勢を整え、安定した収穫につなげることができます。

この記事では、有機肥料を中心にしたナスの追肥方法について、私自身の市民菜園での体験をもとに解説していきます。初心者の方でも実践しやすいように、時期・サイン・施肥場所の目安も含めて紹介します。

ナスの追肥はなぜ重要か?6月が分岐点

ナスは春に定植したあと、最初の1か月でどれだけ根を張り、葉を展開できるかがその後の収量を大きく左右します。
そのため、6月に行う追肥はとても重要で、この時期に適切な肥料を与えられるかどうかで、夏の収穫量が変わってくるといっても過言ではありません。

初期に勢いよく育っていた株も、土中の肥料が切れてくると生長が止まりがちになります。
とくに有機肥料で育てている場合は即効性が低いため、タイミングを見逃さずに計画的に追肥を行うことが必要です。

最初の追肥は定植3週間後が目安

ナスの最初の追肥のタイミングは、「定植から約3週間後」または「一番果が収穫できそうになった頃」が目安です。
これはおおよそ6月中旬に当たります。

草丈50~60cm、一番果が実る頃がサイン

株の草丈が50〜60cmほどに達し、最初の実(いわゆる一番果)が確認できたタイミングが追肥のサインになります。
この時期は株がどんどん葉を展開し、実を支えるためのエネルギーを欲しているタイミングでもあります。

この段階での追肥は、今後の着果数にも影響するため、しっかりと施しておくことが大切です。

鶏糞とバットグアノの使い方と注意点

有機栽培を基本にしている場合、最初の追肥は鶏糞がメインとなります。施肥場所は、株元から25cm程度離れた位置の両側に、深さ10cmほどの小さな穴を掘って、一株あたり約20ccの鶏糞を施します。

あわせて、リン酸成分の多いバットグアノを少量追加すると、花芽や実の形成がよりスムーズになります。
液体タイプの有機肥料があれば、それを希釈して与えてもよいでしょう。

肥料を土とよく混ぜ込んでから水を与えることで、土中にしっかり吸収され、効果が早く表れます。

葉が黄色くなったら肥料不足のサイン

追肥のタイミングを待たずに、葉の色に異常が出ていたら要注意です。
とくに下葉から黄色くなっていくような場合、肥料不足が疑われます。

この場合は、定植からの経過日数に関係なく、直ちに追肥を行う必要があります
株が弱る前に、速効性のある肥料(液肥や粒状化成肥料)で回復を促しましょう。

また、黄化の原因が過湿や病害虫の可能性もあるため、肥料を施すだけでなく、土の状態や虫の有無もあわせて確認することが大切です。

2回目以降の追肥は15〜20日間隔で

最初の追肥が済んだ後は、おおよそ15〜20日ごとのペースで追肥を行っていきます。
梅雨入り後は、雨の影響で肥料が流れやすくなるので、畝の肩口に溝を掘って追肥するのがおすすめです。

このときも、鶏糞を基本としながら、リン酸やカリを含むボカシ肥料などを状況に応じて加えていきます。
過剰施肥によるツルボケ(葉ばかり茂って実がつかない)を防ぐためにも、株の草勢を見ながら微調整しましょう。

まとめ|追肥でナスの草勢を整え、収穫まで持っていこう

ナスは定植後の1か月間がとても大切で、そこでどれだけ株を育てられるかが夏の収穫を左右します。

とくに6月中旬の最初の追肥はタイミングを見逃さず、鶏糞+リン酸補給(バットグアノ)を意識するとバランスの良い草勢を保てます。

  • 最初の追肥は定植3週間後 or 一番果が実った頃
  • 葉が黄色くなったら即追肥!
  • 2回目以降は15〜20日間隔で草勢に応じて

こまめに観察して、ナスが元気に育つ環境を整えていきましょう。

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