5月はかぼちゃ栽培において、追肥タイミングを見極める大切な時期です。
本記事では、葉色や茎の太さから判断する生育チェックのコツ、実がついた後の追肥方法、土質に応じた管理ポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。
美味しいかぼちゃを育てるために、観察と適切なケアを身につけましょう!
かぼちゃの追肥はいつ?基本の考え方
写真:かぼちゃの実が結実しているもの
一言に「かぼちゃの追肥」と言われても作業イメージが想像できなかったので、どのような場面で追肥が必要なのかまとめてみました。
追肥が必要な場面は大きく3回あります。
それぞれ見ていきましょう。
生育初期(定植後)に追肥が必要なサイン
葉が7〜8枚ついた頃にチェック!
写真:7〜8枚葉っぱがついた頃の苗 → 「このくらいでチェック」と視覚化できる。
かぼちゃを定植して約2〜3週間ほどで、親ツルが1m前後まで伸びてきます。葉の枚数も7〜8枚になります。※苗の健康度合いや天候によって違いはある。
かぼちゃの親つるが勢いよく伸びて葉の色も緑色で大きく展開していたらいいのですが、中にはヒョロヒョロで不健康そうな生長をみせるのもあります。
具体的には以下の通りです。
<茎の太さ・葉の色>
かぼちゃのツル茎が細くて葉の色も黄緑色っぽい感じでしたら肥料不足のサインだと思われます。
追肥のやり方と量(生育初期)
写真:追肥した後のつる先 → 追肥場所がわかりやすい
早めに肥料を与え、生育を回復させましょう。即効性の肥料が望ましいです。
使う肥料 | 即効性を重視するなら化成肥料(8:8:8)を使用。 |
施肥量 | 一株あたりひと握り(20〜30g) |
追肥する場所 | 株元ではなくつる先に施肥する。 |
水やり | 追肥後に水を与えると肥効アップ |
実(1番果)がつき始めたら追肥(2回目)
かぼちゃがすくすくと生長し一番花が咲いて結実し始めたら、いよいろ最初の追肥となります。
追肥のタイミング
写真:親ツルの12〜15節目あたりの1番果
親ツルの12〜15節目あたりに1番果が確認できたら追肥をしましょう。
着果を見たらすぐ追肥することで果実の肥大を促します。
追肥のやり方と量(着果後)
写真:肥料をひと握り
1回目の追肥は、初回追肥と同様の肥料・施肥量でOKです。
つるの先端付近に施肥して軽く水やりしておきます。
その後は20日間隔で草勢を見ながら追肥(3回目以降)
写真:草勢のあるかぼちゃの風景
かぼちゃ1回目の追肥が完了したら約20日まで生長を観察し、ツルがぐんぐん伸びて草勢もあるなら追肥は必要ありません。
なんか草の勢いもなく葉の色が黄色く薄く感じたら追肥をしましょう。
生育に問題がないのに追肥を繰り返すとツルボケするのでそこは注意です。
土質による追肥タイミングの違いも知っておこう
写真:かぼちゃの土壌写真
サカタのタネさんのホームページで「土質による追肥タイミング」という興味深い文章を拝見しました。
畝の土壌によって肥料の持ちが違うようです。
砂質土壌:肥料切れが早い | 草勢をまめにチェックし必要なら追肥 |
粘土質土壌:肥料持ちが良い | 追肥の間隔が開くとともに肥料が過剰にならない |
※畑の土質に応じた肥料量の調整が必要。
敷き藁(マルチ)も忘れずに!
写真:敷き藁を敷いた状態 → 病気予防と実用性のアピール
かぼちゃは地面を這う植物なので、土の表面に葉っぱが接していると、雨によって泥で汚れて病気になるリスクがあります。
なので生育初期から親つるが伸びる先に敷き藁や草マルチをして「土がむき出し」になるのを避けるのが病気予防となります。
また梅雨明け後の土壌乾燥対策にもなります。
まとめ|かぼちゃは「観察しながら追肥」がコツ!
✅ 葉の色と茎の太さで生育初期の追肥判断をしよう
✅ 着果後の追肥は果実の肥大を促すため必須
✅ 土質や草勢を見ながら、臨機応変に管理するのが成功への近道!
かぼちゃ追肥のポイントは生育初期の草勢のチェックと最初の第一果が結実したら施肥することです。
定植後に肥料不足の症状が出たら、その先で実が成ることはないので「生育初期の草勢のチェック」はしっかりやりたいですね。
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